ごあいさつ                                  松本富子 群馬県女子体育連盟会長

 21世紀に入り10余年を経た現代は、新たな局面に囲まれています。誰もが追い立てられるような変化の中におかれていることから、心身が安らぐ時間や空間、仲間が必要です。交流し共感する歓びを感じることが生きる力となって、人生の充実や幸せに繋がります。そこでダンスを核にした身体活動の特性を最大限に生かして年齢や性別、運動の経験や障がいなど多様な違いを持つ人びとが、刺激し合い理解し合って、他者との「輪」(交流)と「和」(共感)を実現する世界、「ユニバーサルで調和的な世界」へと開かれる道のりを積極的に広げて参りたいと存じます。また、時代は、女性の一層の進出を期待しています。県女子体育連盟は、女子体育の振興、女子の生涯にわたる健康で豊かな生活の実現を図ってきた実績をもとに、今後は学校や地域の活性化に寄与する人材をさらに増やし、隠れがちな女性のリーダーシップや人材の発掘・育成の一端を担う責任があると思われます。

 そのためにも学校や地域にこれからも最新の情報を届け、新たな出会い、交流、共感する場を提供すること、活動とその成果を広く発信することを継続して参ります。群馬県女子体育連盟の今後のあゆみに、変わらぬご支援とご助言を賜りますように、お願いを申しあげます。


群馬県女子体育連盟はこんな団体です

【設立経緯・沿革】

 群馬県女子体育連盟では、昭和36年、体育教育・研究の向上と女子体育の普及・振興を目的に、初代会長不破外栄氏(当時群馬大学助教授)を中心に有志が集まり、任意の研究団体として発足した。  

 昭和42年、不破外栄会長から二代目会長として臼田小夜子氏(育英短期大学名誉教授)が就任し、社団法人日本女子体育連盟の加盟団体として全国組織の一翼を担う。昭和43年11月には、群馬県女子体育連盟規約が制定、同年に施行された。その後、連盟としての活動は軌道にのり、研究会・講演会・講習会など開催された。また平成3年には、群馬県内幼・小・中・高・大・一般のそれぞれのダンスの作品を 一堂に介して発表・鑑賞する場として、第1回ダンス発表会を開催した。  

 平成11年、臼田小夜子会長から三代目会長として松本富子氏(現群馬大学教授) が就任し、定例研修会の開催や学校や地域社会で求められている多彩なプログラムを取り入れた事業など、幅広い教育研究・活動を推進している。なお、ダンス発表会は継続されており、現在も盛大に行われ、県内の学校体育や社会体育の場などにおけるそれぞれの活動の高まりと広がりを見せている。


【目 的】

 県内の体育・スポーツの振興と女子体育指導者の意識および指導力の向上をめざすと ともに、活動の活性化を図る。

1、最新の情報を提供するとともに人材の発掘と交流 

2、今求められている学校や地域社会の教育課題へ向けての研修

3、研修で得られた実践的な指導力や理論の発信


【活動・事業】

1、全国・群馬県内外の講師招聘による研究会・講演会・講習会の開催

2、海外の指導者の招聘による講習会

3、幼児・小・中・高校および社会活動の表現・ダンスの指導法と実践的研修